春が待ち遠しいこの季節。
夕方の日がしだいに長くなってくるのはうれしいですが朝、明るくなる時間は
なかなか早くなりませんね。

毎年、この時期になると何度も風邪をひきかけるのですが、いつも最初にやって
くる症状は鼻の奥の乾燥感。そして鼻づまり。 その後微熱ですね。

あ、来たな、って思ったら早めにお風呂に入って、鼻や口からいっぱい湯気を
吸ってリラックス。
あがったら速攻でメンソレータムを鼻の穴の中にグリグリと塗り込みます。
これ、けっこうスースーして気持ちええですよ。
次はまたまた速攻で寝る態勢に持っていくわけですが、そこで登場するのが
ジャジャーン・・・・濡れマスク。

初心者の頃はフツーーのガーゼのマスクに熱湯をかけて、パタパタと冷ましたら
エイヤッと鼻と口にかぶせてたのですが、はじめだけ暖かい湯気をじゃんじゃん
吸えて気持ちいいものの、すぐに冷めるし(体温のせいで、冷たく感じるほどには
冷えませんけどね)、装着感が重いんですよね。

で、最近ハマってるのが、薬局で見つけた「ぬれマスク3枚入り」。
本体は不織布でできており、顔のあたる方の側にポケットがついてます。
そのポケットに添付の薬剤をしみこませたパッドを入れて使うのですが、ヘビー
ユーザーのワタクシとしましてはですね、その薬剤の湿り具合だけではどうも頼り
ないのであります。

で、そのパッドと一緒にガーゼを湯で濡らしたものを入れるのですが、これが
なかなか具合が良いのですよ。鼻や口に当たる部分はいつも乾いた感触だし、
装着感が軽いのがええですわ。

こないだはガーゼがなくてガーゼマスク本体を畳んで突っ込みましたけど、
要は布巾でも脱脂綿でも何でもええんですよ。
水分が保持できたらいいだけのことですからね。

鼻が詰まると口で息をするので、寝ている間に口の中がパサパサになって
しまい、砂を食べてる悪い夢をよく見るのですが、これのおかげで、口で息を
してても、口も喉もしっとりとしたまま気持ち良く朝まで寝られるんですね。

洗濯物を寝室に干したり、それがいやなら、濡れたバスタオルを枕もとに掛けて
おくだけでもだいぶいいらしいですが、やっぱりじかに湿った空気を吸うのには
かないませんからね。

市販の風邪薬の中ではワタクシの場合、なぜか一番ヤスモノのルル3錠が効く
ので、ヤバイ!と思ったらルル3錠と濡れマスク!
これでここ何年か、本格的な症状に進まずに済んでます。

あとはとにかく無理せず早く寝ることだけですね。
うん、寝るに限る!

実は今日調子が悪いのありますが、気合いで乗り切りたい、と、乗り切るぞ、と
ツライ目にあうのはいややぞ、と、代わりの人間はおらんのやぞ、と、ま、こう、
いろいろと考えておるわけでありますよ。

何年か前に同業の先輩から、50歳を越えたら仕事を拡大することより
どうやって引退するかを考えるようになるで・・・と言われて、その時は
たった数年後にそんな消極的な考えになるはずない・・・と思っていた
のですが・・・・・・


最近・・・

考えてますね、引退。 しょっちゅう考えてる。

50歳を過ぎる頃になると、自分がこれまでやってきたこと(まいた種)
の答えが出始めるんですよね。健康面でも、仕事の面でもね。

よく考えると「やってきたこと」の結果(実りや報い)しか受け取れない
のですね。
「やらなかったこと」に偶然いい実りがあるなんてことはあんまりない
のです。
だからこれからでも頑張って良い種をまこう・・・としなければいかんの
ですが、なんかね、そこのパワーが弱まってきてます。
65歳で現役引退を目指しておるのですが(ま、無理っぽい感じですが)
あと15年ほどですよね、たったの。
今の状態をキープできればええかなと考えてしまう今日この頃です。
ま、努力しないと、そのキープさえ難しいんですけどね。



・・・というわけで、最近よく考えるのが今度生まれ変わったら何になろ
ってことですね。

一回死んだら、それで終わり。次なんかあるかいな・・・という人も多い
と思います。
ま、そうかも知れません。でもそうじゃないかも知れませんよね。
そんなことは誰にも分からんわけです。

んじゃ、次があると考えた方が今回の人生の使い方を考えたりとか、
人生に意味を持たせられて楽しいですもんね。

けど、またこの世に白紙の状態で生まれてきて、学校行って勉強して、
いろんなつらい目にあって成長しないとあかんのかと思うとうんざりする
んですけどね。
なんかのヒントとか、考え方の傾向とかは生まれ変わっても残っておる
ものと信じたいもんですね。

今回の人生はあんまり努力もせずに、たまたま偶然にとか、成り行きで
とか、ラッキーとか、そういう感じで生きておるわけですが、ほんと、そこ
は反省したいもんですわ。
今の時代にもし自分が無一物の若者であったなら、連日テレビや新聞
で言われ続けてるあの悲惨な派遣さんの生活は自分の現実だっただろ
うと想像するのですよ。

もし次生まれてきたら、今度はちゃんと、努力して、技術や知識をしっか
り身に付けて、専門的な分野でメシが食えるようになりたいもんです。

モノづくり(炭焼き職人、陶芸家、音楽家、各種デザイナーなんかいい
ですね)
サービス(一流ホテルマン、JAFの職員、秘境ツアーのガイドとかおも
しろそう)、なんでもいいんですが自分の好きなことや頑張れることを
早く見つけて、こだわりを持って、プライドを持って、一生が送れ
るような生き方がしてみたいと思うわけです。

ひとりごと その68

生まれ変わったら・・・

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迷子を楽しむ

ひとりごと その71

クルマやバイクに乗ってあちこち出歩くのが好きなもんで、地図とにらめっこ
してる時間が大好きです。
ほっとくと、1時間ぐらいは平気であっちのページこっちのページと、めくっては
この道通った方が近いやん、とか、この距離を同じだけ反対に進んだらこんな
所まで行くんや、とか遊んでます。

まあ、これだけ普及したし、使ってる人はみんないいように言うから実際いいん
でしょうけどね、カーナビ。
仕事で使う人には必需品でしょうが、今のところ必要性を感じてません。
カカナビ(助手席のかみさんね)やカンナビ(勘ですな)と、あとは道路標示を
頼りにいくのが楽しいですね。

とか言って新築の時、ウォシュレットを付けるかどうかの選択で、「そんなもんが
なんで要るねん?」・・・とほざいていたワタクシは今あのチュルチュル感なしで
は生きていけないカラダになっておるので、全くあてにならん意見なんですけど
ね。


ちっちゃい頃、前後左右、上下という方向はわりとすぐ覚えられるんですが、
東西南北ってなかなか分からなくなかったですか?
ぼくは東の方向を東京の方、西の方向を九州の方って長い間言ってた記憶
があるんですけどね。(いや、単なるあほ?)


で、自分では方向音痴という自覚はあまりないのですが、最短距離のルート
を行くのがダメですね。昔から。
その土地、その土地の位置関係を覚えるのが苦手なんでしょうかね。

あとから地図見て「何やっとん?ワシ・・・」ってしょっちゅう思ってます。


あと、知らない土地に行って面白いのは、方向感覚が怪しくなることですね。
これ、けっこう楽しめますよ。

ワタクシ神戸育ちなもので、海の方を見たら南。山の方を向いたら北。
っていうのがカラダにしみついておるのですよ。

海に向かって立つと、朝日は左から昇るし、夕日は右に沈むのがあたりまえな
わけですね。
山に向かって立つ時はその逆・・・と思い込んどるわけですな。

夜中にバイクを走らせて、神戸から大阪を抜け、和歌山県の橋本市へむかい
高野山と対面する時に何回行っても、不思議な気分になるんですよね。
早朝にお日さまが山の左にあるからなんですけどね。
ほんと、すっごい違和感ですよ。

鳥取の砂丘で朝日を見るときもすっごい変な気分になります。
おまえは夕焼けか?とつっこみたくなる感覚なんですよね。


けど、まあ、こないだ伊勢方面を夜明けどきに走って思ったのは、「ああ、ここ
らへんの人は朝日はいっつも海の方からやって来て、山の方に去って行くって
思っとんやろな」って小学生みたいなあたりまえのことなんですよね。

方向でいうと前から昇って後ろに落ちる・・・という感覚がしみこむわけですよ。
これはこれで、あちこちで違和感を感じるんやろなぁ。

ひとりごと その70

濡れマスクのススメ

ひとりごと その69

思い込みのワナ

先日、淡路島にあるイングランドの丘という観光施設の中にあるレストランに
ちょいと旨いモンでも食おうぜ、と夫婦で入ってみました。

ひろ〜い店内に入ってすぐ目の前にレジがあり、右方向に客席が広がってます。
もちろん初めて行ったので、何もわけがわからんので、とりあえず、客席の方に
向かいますわな。

まず、そこでレジのオネーチャン(おばちゃん?ビミョー)に呼び止められまして、
「こちらで注文お願いします」
券売機でもあれば、あ、先に食券買うんやなと気が付くんですけどね。そういう
表示あったかなぁ?
園内で作るソーセージの盛り合わせ、旨そうやん、ゆうことで注文、あとはやっぱり
淡路牛のステーキやろということで、そこも押さえ、から揚げセットもええなぁ、
それから地ビールをゲットし・・・
よう食う夫婦でしょ。

レシートをもらったらあとは「料理ができたら呼ぶから、ここまで取りにおいで」方式
になっております。
手ぶらで席についてしばらくすると「盛り合わせのお客様ぁ〜、盛り合わせのお客
様ぁ〜」と何度も連呼してるのは聞いてたのですよ。
その後、「サーロインステーキのお客様ぁ〜」これはワシらのんやなと一発で反応
してカウンターまで取りに行くと、そこには手作りソーセージの盛り合わせらしきもの
がすでに置いてあるので、目線をそこに点、点、点・・・と注いでおると「盛り合わせ
ですねどうぞ」とおっしゃる。
ワシの頭の中のキーワードはソーセージなんじゃぁ!盛り合わせ、盛り合わせ言わ
れても反応できるかぁ!とか思いながらもこういう性格(そういう性格です)なもんで
笑顔で「ありがとう」とトレーを受け取って席に戻りました。

んぐ、んぐ・・・と確かに味は悪くないソーセージをパクついておるとカウンターの
オネーチャン(おばちゃん?ビミョー)が「チキンカレーのお客様、チキンカレーの
お客様ぁ〜」を連呼しておるのですが、反応なし。広い店内ながらそんなに混雑し
ているわけでもないので、そこにいる客全員に声は届いてるはずなのですが反
応がないのです。
オネーチャン(おばちゃん?ビミョー)ちょっとイラついてかなり大声で連呼し続け
てましたね。

その後なにか他のメニューで呼び出されたのがちょうどぼくらの後ろに座ってた、
ぼくらよりちょっとだけ年配のご夫婦。
奥さんが料理をとりに行って何やらカウンターでゴソゴソあって、席に帰ってきて
から言うには「五穀米のチキンカレー頼んだからチキンカレーはちゃう思てたわ。」
奥さんの頭の中のキーワードは「チキンカレー」ではなくて「五穀米」だったわけで
すな。


・・・・これで謎はすべて解けた・・・。

このレストランで働いているスタッフにしたら、そんなにメニューが多いわけでもな
いし毎日毎日、同じメニューを連呼してるので、少々メニューの名前を省略しても
みんなに通じるやろ、と・・・スタッフの間ではツーカーやぞ、と・・・客は入ってきた
らまずレジで料金を払うもんやぞ、と・・・省略したメニューの名前で呼び出しても
察しのいい客たちは喜んでカウンターまで来てひざまずいてうやうやしく料理を受
け取るもんやぞ、と・・・おい、客たち、さっさと我々に付いて来いよ、と・・・・・。
知らぬ間にそういう思考回路ができあがっておるわけですな。

初めての客が多い状況で、外国の人も来る状況で、幅広い年齢層に対応せねば
ならん状況で・・・・「もてなしの心」の教育の不足ですな。
いやぁ慣れは恐ろしいですね。



この問題、実はぼくらの仕事でもよくある失敗なんですよね。

商品をお客さんに説明する時、ウラキモウ、メンヒャク、ポリヒャク、ソコパイル、
トウシツソザイ、ゴウヒ、ハッスイカコウ、キューカンソッカン・・・・

裏起毛、綿100%、ポリエステル100%、底パイル(靴下)、透湿素材(カッパ)、
合皮(手袋、靴などの素材)撥水加工(防水ではない、水をはじくだけ)吸汗速乾
・・・・

字にすれば理解できますが、耳から初めて入って来る音としてとらえた場合、いっ
たいどれだけの人がこの字をイメージできるでしょうか?

毎日その言葉を使い慣れている人間にとってはなんでもなくスッと耳に入って来る
言葉が実は一般の人には受け入れられてないことに気付かねばいけませんね。

裏側にフワフワッと毛羽立ったような(裏起毛)・・・とか底の部分の裏側がタオル
みたいになった(底パイル)・・・とか言う感じでなるべくイメージしやすい言葉を使
うようには心がけてはいるつもりなんですけどね。・・・たぶん「何言うてんの?こ
の人」と思われていることも多いんでしょうね。

ストーンウォッシュのストレッチデニムで裏フリース付きのカーゴパンツを年配の
お客さんに説明する時は、

製品にする前によう洗うて、よう伸びるGパンの生地の裏にネルみたいなヌクい
生地つけたヤツでな、横んとこにポケットがついたようなズボンですわ・・・
うーーん、ますます難解になってきたぞ・・・

対面販売を職業にされてるみなさん、ひとりよがりはいけませんぞ、
案外、わかってもらえてないですよ、そのセリフ。