「ええかっこしい」がきらいです。
他人のを見るのも不快ですが、自分が、ガラにもなくそういう状況になるのが
もっときらいです。つらいです。
ぼくだけやと思うんですが、自分で言ったりやったりしたことにサムイボ(鳥肌)
が立つんです。
場違いなくだらんダジャレがすべったときや、気障なひとりごと言ったときも
すごい、サムイボ出るんですけどね。
変なんですかね。


バイクでツーリングに出かけた時、峠道なんかで前のクルマに追いつくと、
ワカッてらっしゃるドライバーはスっと道を譲ってくれるんですが、その時ですね。

すっと左手を軽くあげて追い抜いていく姿が「粋」やなぁーと思うんですよね。
あと、ハンドルから手を離さずに左の4本の指だけをピュッてグリップの端から
伸ばして、なにげにサンキュのサインを送る感じ。
ええなーと思うんですが、いざ自分がやると、なんかぎこちないんですよねえ。
もうひとりの自分に「おまえ、それ、かっこええつもりやろ?」って云われてる感じ。
サムイボがぞわーってなるんです。

クルマに乗ってて、狭い道で進路を譲られたときにもありますね。

普段ほとんどホーンを使わないというのもあるのですが、とにかく鳴らすのがヘタ。
軽くホーンボタンを叩く感じで「サンキュッ」って言いたいのが、ビーーーッて鳴って
しまって「なんじゃゴルラァ文句あんのんかい!」みたいになってしもたりね。
たまにホーンボタンの場所忘れてて、ハンドルの違う所、一生懸命叩いてる間に
相手は通り過ぎてしまい、苦笑い&サムイボ状態いうのもあります。
ええかっこせずに相手が見える時は会釈しますわ。


あと、何といっても半端な知識をひけらかすような時が最悪ですね。
クルマやバイク、それと犬、健康関連の話題は自分の得意分野なんですが、
好きな割には知識が浅いので、というか、テキトーなので、ハナシが細部に
及んでくると、しどろもどろになるのですね。理解のレベルがだいたいあんな感じ
とかだいたいこんな感じとか、そういう理解の仕方をするもんであかんのですわ。
自分で言っておいてあとから辞書ひいたりネットで検索したりして更に後悔したり
してます。
ちゃんと数字や例え話を交えて語れる人に憧れてはおるんですがね、無理っぽい
ですね。


中学や高校時代、ギターを覚え始めの頃はちょっと弾けるようになるとうれしくて
なんかの行事で人前でやりたくなるんですよね。内心「どや?かっこええやろ」
いうんがあるんでしょうね。
いや、ほんまに上手なひとは全然問題ないんですよ、困ったもんなのはぼくら
みたいな勘違い野郎なんですわ。
今から思えばそういう場面てだれもギターの演奏を聴いてるわけじゃなくて
歌を聴いてるわけですよね。
その歌がどう考えてもサイテー・・・というか聴くのが気の毒なレベル・・・。
あれは迷惑というよりは暴力ですよね暴力。
若いということは時に残酷なものなのであります。

ま、とりあえず、自分の容姿、頭、状況にあった行動なり言動なりが自分も楽やし
まわりから見てもイタくないですからね、自然体でいきますわ。

ひとりごと その58

何を隠そうワタクシ、昔から霊感とか霊能力、予知能力といったオカルト的
な能力が全くない・・・という淋しい人生を送ってきておるわけですが、
他人のそんなハナシを聞くのは大好き。

怖がりなので、そういうの聞いた日の夜中に目が覚めてトイレに行く時は
息が詰まりそうになる感じでビビリまくります。
ちっちゃい頃はそんな日は夜中じゅう電気をつけてないと寝れませんでした。
体のほんの一部でも出てるとなんか怖いので、夏だと暑いのにタオルケット
きっちりかぶって寝るから汗ダラダラでよけい寝付けんかったなぁ。

そんなぼくが唯一体験したちょっと不思議なハナシです。

今の店(兼住まい)に移って6年半になります。
それまでちょうど20年、加古川バイパス沿いで店舗兼住宅で暮らして
おったんですが、自動車道のジャンクションの計画にかかってしまって、
立ち退きになったわけです。

前の家はとにかく狭い家で、30坪ほどの土地の一階部分に10坪ほどの
店舗と4畳半くらいの居間兼、食堂兼、事務所兼、倉庫兼、作業場兼、
宴会場兼、客間・・・・えーいなんぼほど兼ねとんねんっ!・・・みたいな
部屋があったんですが、ほとんど一日中そこで生活してましたね。

店への入り口からその部屋の方を向いて座ると左手奥に2畳ほどの
台所があり、そこから右方向に2メートルほど廊下兼倉庫のスペースを経て
壁に隠れて玄関があり右に曲がって2階へ上がる階段があります。

んで、ちょうどそろそろ新しい家に引っ越しましょうかねという頃でした。
ぼくはその店への入り口から壁に隠れた玄関の方を向いて座り、かみさんと
向かい合って何か話をしてたんですね。

視線はかみさんの方を向いていたのですが、視野の中を左方向から右方向
へ、つまり、台所から出てきて玄関の方向へ向かう黒い影をはっきり見た
んですよ。

で、頭の中にそんなオカルトっぽい考えは全然ないわけで、あ、息子が
台所から玄関の方へ歩いていったんやな・・・と思っておったのです。
で、壁に隠れた玄関から外へ出る気配か、そのまま突き当りを右に曲がって
階段を上っていく気配を無意識に待っておったんですが、一向にその気配
がないのです。

不思議やなぁと思い、壁の向こうの玄関を見に行ったけど、誰もいない。
で、かみさんに「さっきここ誰か通ったよな?」と聞くとかみさんも「うん、通った、
通った。」言うたもんで、そらもうえらいことですわ。

ふたりで「えっ?!」
ぞぞぞぞぞーーー



長年うちに住みついとった貧乏神が、引っ越しで店も大きくなることやし
こいつら儲かってしまうようやから「ここには居りづろうなるなぁー」云うんで、
玄関から出ていかはったんやで・・・
ということにして、ふたりで喜んでましたね。

今の家に引っ越してからしばらく経ったころ、バイクで事故ってから「見える」
ようになった友人にその話をしたところ、「そう、そう、あそこは霊の通り道
やったもんなぁ。ようおったわ。」
・・・と言われたのですが、あんまり信用してません。
だって、そいつ、ほんまに「見える」んやったら、オマエもっとまじめに人生
やれよとツッこみたくなるタイプなもんで。


・・・で、貧乏神ともおさらばして、心機一転、新しい店で頑張ってきたわけ
ですが・・・・

経済状況が上向きになった実感もなく、最近では

「あん時、出ていかはったん、あれ、福の神さんやったんちゃうやろか」
「えー?それやったら前の店、福の神さんがおって、あの程度やったん?」
「まぁ、そういうことかもしれへんで」

「いや、それともあれはやっぱり貧乏神でワシらより先にこっちに引っ越して
きとったんやろか?・・・」
「ほな、先、行っとくで・・・」みたいな・・・

貧乏神

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トイレでワシも考えた

ひとりごと その62

M君はある作業服メーカーの営業マンなのですが、ある時たまたま訪問時間が
お昼時にかかってしまい、うちのかみさん特製のスパイシーカレーを一緒に食べ
たのに味をしめたんでしょうか。

昼時に来ると「えっと、今日はカレーはないんですか?」と催促したり、ほか弁を
自分で買ってきて食べる時も「えっとぉ、お茶とかあります?」
食事のあとは「えっと、あのー、コーヒーは?」とかぬかすとんでもないヤツなの
ですが、その佐藤浩市似のかわいいルックスとすっとぼけたトークでついつい
許してしまうという、あつかま可愛い甘えんぼキャラという得なキャラの持ち主
なのであります。

で、コヤツがトイレを使うとき、いつも気になるんですが、(そんなこと気にする
ワシもワシですが)小のときに水を流しながらするんですね。

普通、オトコでこれします?

トイレは充分離れた場所にあるし、ドアもちゃんと閉まるしなぁ。
音楽もかかってるし、クルマの騒音もけっこうあるよ。
マナーとかデリカシーとかいった問題でしょうかね?
けどコヤツがやることにどうも違和感があるのよねぇ。
なぜか聞いてはいけないことのような気がして本人に真意を確かめられずに
います。


トイレのハナシついでに書くのですが、最近はオトコでも座って小を済ませる
ヤツが多いとか。
おー、嘆かわしや、日本男児たるもの、小便はシャキッと立って正々堂々と前を
向いていたすものでしょーがっ!

ばかもんめっ!


・・・ところでぼくも座ってやる派です。10年くらい前からですかね。
・・・だって便器汚しちゃうんだもん・・・

普通座ってやるということは、洋式便器の場合、トイレに入ってから、まわれ右
をして、やおらズボンをずりさげて便座に腰をかけてことに及ぶ・・・というダンドリ
になるものですね。

けどですよ、たかが小用ごときでいちいちこれだけのプロセスをこなすのは非常
にめんどくさいのでありますね。

そこでワタクシの場合はですね、トイレに入ったならば男らしく一直線に便器まで
進み、一気にファスナーを引き下ろしつつ便座にしゃがみこみ、速攻にていたす。
・・・・こういうダンドリなのですが、どーでしょう。

夜中の寝ぼけ頭状態のときや、緊急を要するときでも余裕をもって対処できる
という点ではなかなか画期的なシステムではないのかと自画自賛しておるわけ
ですな。しかも便器は汚さない。うーーーんオトナじゃん。

ただし、この方法は昼間、Gパンやスラックス履いてるときは素材が伸びずに
しゃがめないので、できないのですよね。ジャージとかゆったりしたパジャマとか
半ズボンのときしか使えないのが難点です。
ま、家でごろごろしてるときはだいたいジャージなんで、いいのです。

しかし、この姿、かなりカッコ悪いので、さすがのワタクシでもかみさんにさえ見
られたくないのですが、先日仕事でたまたま実家に帰ってた長男に現場を押さえ
られてしまいましてね、急に立ち上がるわけにもいかず、デヘヘヘ・・・という感じで
しゃがみ続けておったのですが、すかさず、言われましたね。

「そんな子に育てた覚えはない」・・・・

要するに・・・

ひとりごと その61

若い頃からまわりくどいやり方とか、言い方に反発を覚える方です。
「要するにこういうことやんね」・・・という考え方が好きなんやね、要するに。


19かはたちくらいの時、喫茶店でバイトしてたのですが、ある時新たに
メニューにホットケーキが加わったのですよ。
ショボい店のくせになんか変なこだわりがあって、わざわざ、
粉練って、卵割って、ネタから作ってはホットケーキ専用の鉄板で1回、1回
手焼きで焼いてたんですよ。

おかげでたしかに味は良かったんですけどね。

ホットケーキ焼くのってネタを鉄板に垂らす動作を一発で決めんとしま模様が
ついてしまってあかんということの他には、鉄板の温度の管理が大事なんですね。

十分熱くなってないと、ネタがこびりついてしまって、うまくひっくり返せんし、
焼いた面にツヤが出んのですね。

かと言って熱くなり過ぎるとネタを垂らしてすぐ黒くなり過ぎてダメなんです。

よく一緒に仕事したベテランのおばちゃんは仕事はシャキシャキよくできる人
やったのですが、まあ、マジメすぎるというか、アタマ固いというか、とにかく
自分がこうと決めたらこうのタイプでね。

ホットケーキ焼くのも何度も失敗したのちにつかんだ方法がとにかく弱火で
ゆっくり焼く方法。
確かに失敗は少ないですが、でもこれ、お客さんたてこんで来るとオーダー
たまりまくって、大変なんですわ。

表面が月のクレーターみたいに泡でポコポコになって固まりかけたら裏返す
わけですが、要するに(出た!)はじめの鉄板の温度さえ気をつければ、あとは
少々強火で焼いても焦がしすぎることはないと気付いたぼくは、その方法で
おばちゃんよりはるかに早くきれいに焼くコツをつかんだのですね。

まあ、ベテランのおばちゃんとふたりで仕事する時はぼくはホールに出て
ウェイターしてたし、どーせそんなこと言ったところで聞いてくれるはずもない
から言わなかったですけどね。


「要するに」的な考え方はその頃から確実にぼくのクセになりましたね。


道具や家庭用品なんかも要するにこう働いてくれたらええ訳やからなんも新しいの
買わんでも自分で作ろ・・・とか代用することが多いですね。

自分の仕事についての「要するに」は
要するにお客さんにリラックスして買い物してもらって、安心してもらって、喜んで
もらって、またここで買おうと思ってもらうこと、そしてその状態をいつでも、
いつまでも普通に続けること・・・そのためにどーするか?
(ん?ちと長い?「要せて」ない?)


健康についての「要するに」は
痛風、高血圧などの生活習慣病を患ったおかげで健康関連の本を一時読み漁り
ましたが、つかんだ結論はこんな感じ。

要するに、活性酸素が諸悪の根源とか言うし、老化も病気も要ははカラダの酸化
なのよね、とか思ってます。どれも科学的に見てほんとはどーなんかはよくわかり
ませんが、医者だって薬だってやってることは結局、カラダの本来持ってる回復力、
免疫力、自然治癒力を助けてやってるだけですもんね。

だから要するに、抗酸化食品といわれるものを意識的によく摂って、原始の昔から
本来備わってるカラダのリズムに生活を合わせてやって、なるべくストレス感じない
ようにできりゃ大きなことになる確率は低く抑えられるやろ・・・と。

元気じゃないと好きなことができませんからね、好きなことやるための摂生なら
あんまりつらくないんですよね。


自分の気持ちもカラダも楽で、じゃんじゃん「次いってみよー!」と意欲にあふれて
る状態を保つためには、そしてそれをずっと維持するためにはどういう生活態度を
とればいいのかは自分が痛い目に遭えば自ずと身についてくるもんなんですよね。
それまでは他人が言ってることはリアリティーがないのかも知れません。

だいぶいろいろ「要し」ましたね。


要するに・・・それではまた・・・

やるべき仕事と
やりたい仕事

ひとりごと その60

ぼくらみたいな自営業の人間の仕事っていうのは、なんかつかみどころが
ないものなんですよね。
やろうと思えばいくらでも、ほぼ無限に仕事があるのですが、サボろうと思えば
これまたいくらでもサボれてしまいます。

店を開ける以上、いやでも絶対に「やらんとあかん仕事」としては体調管理(これ、
大事な仕事です。)、定時にシャッターを開ける、接客をしながら、発注、到着した
荷物の整理、ネームししゅう、スソなおし、銀行へ行く、配達に出る、各種営業マン
の対応、売れた商品の補充、陳列・・・伝票整理に請求書作り・・・と忙しい日はこう
いう雑用が次から次へと襲いかかってくるのであります。

はっきり言ってどれもこれもオモロナイ仕事ばっかりですわ。

「やらんとあかん仕事」に対して、「やりたい仕事」っちゅうもんがあるわけですな。
例えば、前日の晩、寝る前に思いついたアイデアを試してみるとか、模様替えを
してみるとか、ホームページをもっと充実させるとか・・・

ま、要するにクリエイティブな仕事ですね。
どうやったらお客さんが来てくれるやろ?
どうやったらお客さんが喜んでくれるやろ?
どうやったら儲かるんやろ?
・・・というアイデアを形にしたり、実行したりするのが「やりたい仕事」かな。

でもね、やりたい仕事をやる時間がだんだんなくなってくると、やりたいことすらも
なくなって来るんですよね。
仕事の合間にちょっと息抜きもしたいしね。
そうするとクリエイティブな事する時間ってほんと、ほとんどない感じ。

その点、うちのかみさんの方は割り切ってて・・・というか自分勝手なヤツなので、
到着した荷物が散乱しておろうが、客注文分のスソ上げが目の前に溜まってようが
自分のやりたいことの方をわき目も振らずやるタイプ。
とくに商品の陳列のレイアウト変えだすと止まりません。
アイデアが次から次に湧いてきてワクワクするらしいんですわ。
まあいうならば模様替え変態とでもいうんでしょうか。

ぼくと仕事の優先順位が逆なのです。

そりゃあね、たまに「こっちを先に片付けよーぜ」って言いたい時もあるのですよ、
もちろん。
でも、あなた、そこはそれ、オトナいうんですか、余裕いうんですか
,妥協いうんですか・・・
ま、ただ単に言うのが怖いだけ・・・というんですか?・・・。

・・・というわけで、日々の雑事に追われ、クリエイティブな事をしなくなった店長
がやる店はダメですね。現状維持が精いっぱい。
イコール衰退・・・と言うことですね
ワクワクを忘れてる。

あ、そうや、ここで、発想の転換。
店長、うちのかみさん。ワシ雑用係。
いうことで益々の発展間違いなし・・・ってどうですかね?・・・

クルマやバイクの整備も同じやし、日常の家事でも同じですよねぇ。
やらんとあかんことに追い立てられてやりたいことに使える時間(お金)なんか、
ほんま、なかなか作れませんよねえ。

・・・で、いつもこういう短い文章を書くだけで、雑事の合間、合間にするもんやから
ほぼ一日かかってしまうのでありますよ。
とほほ・・・

ひとりごと その59

ええかっこしい?