ひとりごと その83

とんねるずの番組の中に「食わず嫌い王決定戦」というコーナーがあります。

たまーに見るんですがタレントさんの素に近いトークがおもしろいですね。

あんなすっげぇー御馳走、ちょっと箸つけるだけで、残りはどーすんだぁ?
とか、それが嫌いだなんてただのお子ちゃまじゃん、とかいろいろ文句つけながら
見るわけです。


で、自分がもしあのコーナーに呼ばれたら何を食わず嫌いにするんやろ?ってよく
思うんですよ。

あんまりないんですよね、嫌いなもの。
日本の食卓に(いや案外関西限定なのかも・・・)普通にのる食材については
ほとんどのモノがおいしいと思えるし、好きなモノも多いんですよね。


野菜、大好き。
セロリ好き(生はもちろん、葉っぱを大量にインスタントラーメンにぶち込んだ
セロリ臭さ爆発のセロリラーメンも大好物)
ニンジン好き(生をスティックにしてポリポリが大好物)
パセリもわざわざ買ってきて大盛りでムシャムシャ食べるし、
大葉(しそ)も大根のツマもタデも食用菊も大好きだから刺身の皿にはなんにも
残らんのですよ。
ゴーヤいいっすねぇ、納豆旨いっすねぇ。キムチ、本場モンがたまらんっすねぇ。


肉系は脂のかたまりとゲテモノ(脳みそとか睾丸とかサルとかヘビとかカエルとか)
以外はOKだけど、普通に食べられている食材の中では豚足が唯一ダメですかね。
あのカタチと匂いにギブアップしました。
うんちまみれ・・・というイメージもどうしても拭えない・・・。


みなさんが普通に食べられるのにダメなものは昔からニッキ(シナモン)味なんで
すよ。
だから京都の八つ橋は苦手。
昔、駄菓子屋にあったニッキ紙(ニッキ風味の紙をガムみたいにクチュクチュ噛む
んですよ、信じられます?)やニッキ水にトラウマがあるんでしょうね。
ありゃマズかった。


ニッキ紙で思い出したのがハッタイ粉。

割りばしを薄くしたような木を上下に2本組み合わせてそれぞれの木に刀を持った
サムライの人形が(薄っぺらい紙1枚だけど)くっついてて、その木を互い違いに
動かすとサムライがチャンバラをするというおもちゃがありましてね、それが大好き
だったのですが、それにくっついてたのがハッタイ粉でね。
今で言う食玩ですか。
おもちゃは欲しいけど、ハッタイ粉が・・・というジレンマで悩める5歳児でした。

麦でできてるそうで、別名「麦焦がし」らしいですね。
そのまま舐めたり、湯や水で練って食べたりするんですが、どう食べてもあれは
無理でしたね。ニッキが入ってたのかな?なんか匂いがダメでした。
今ならいけるのかも・・・。



・・・ということで、ぼくの食わず嫌いは
昆虫系、
野蛮食材系、
煮魚の目玉、
脂のかたまり、
豚足、
シナモン系、

以上のような結果になりました。
意外とお子ちゃまじゃん?!



激辛大好きなんで、話題の(?)スープカレーにも興味があるし、
未経験のクサヤやふなずしも旨いヤツならぜひ挑戦してみたいもんです。

食わず嫌い?

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またまた「自由」のこと

先日、同居している82歳の母親が何のきっかけか忘れたんですが夕食の時に
「あんたがちっちゃい頃は自分は勤めに出ててほったらかしにして、淋しい思
いをさせたのが今でも悔やまれる」という趣旨のハナシをまたしました。

ま、年寄りというのは同じハナシを何度もするもので、このハナシも何度も聞いて
いて、ぼくはその度に「本人はそれが気楽で楽しかったんやからええやんか」という
趣旨の返事をし、母親はその度、「ああそれやったら良かったんやけどな・・・」
と安心する訳です。

以前にも書きましたがぼくはいわゆる「カギっこ」で小学校のときからずっと下校
したら母親が仕事を終えて帰宅する7時か8時頃までをひとりでか、3歳上の兄と
一緒にか、近所の悪友と一緒に時間を過ごしてました。

お腹が空いたらインスタントラーメンを作ったり、たまごを焼いてみたり茹でてみ
たり、牛乳と砂糖でアイスクリーム作りに挑戦してみたり、駄菓子を買ってきたり、
買い置きのサンリツパンを食べたりして逞しく生きてました。自分のメシは自分で
作る・・・という習慣はその頃に身に付きました。
だから作ってもらえるありがたさが今、分かるんですけどね。


そういう生活しか知らない子供はそれがあたりまえなので家に帰ったら母親が「おか
えり」と言ってくれておやつを出してくれるような高級な生活はテレビや漫画の中だ
けのことであって、現実味がないわけですね。


それでも小学校の間は帰りが遅いだの、片付けができてないだのと結構叱られてたん
ですが、中学校にあがると同時くらいからほとんど小言を言われなくなりました。
「オトナ扱い」なんですね。

「自由」がありました。


「自由」でないと生きていけないカラダになってしまいました。

自分で考えて、自分で判断して、自分で行動を起こし、その後、当然自分でその
結果に責任をとる訳です。

こういう考え方がちっちゃい頃に自然に身に付いたことは、そうした親の方針の
おかげなので、そこはほんとに感謝してるんですよ。

反対に他人から命令されて動くのが苦手になるという面もある訳で、

ま、ただの頑固モン・・・という言い方もできるんですけどね。




で、全くの自由意思とそのときの諸事情によって、身分不相応な不動産を手に入れる
ことになり、その身分不相応な借金の額によって、ぼくはこれからも当分の間、全く
自由に長い時間を過ごす・・・ということがほぼ不可能な状況になっているのですが、
ま、そのことについては自分が決めたことなので不満はないのです。

でも逆に、日曜の朝の2時間や3時間、月に2回の定休日、そういう細切れの自由
時間がとてつもなく楽しみなものになるんですよね。
実際に行動に移すかどうかはあまり重要なことではなくて、そういう時間が持てそ
うな日の前日にどうやってその自由時間を使おうか・・・と考えること自体がひとつ
のレジャーなんですよ。

日曜の朝は早起きしてドライブしようと思って眠りにつく土曜の晩が最高にワクワク
するんですね。
実際には8割がたは寝坊してしまって、だらだら開店時間を迎えてしまうんですけど
ね。それはそれでいいわけです。



んで、まあ、唐突に、らりピーのことなんですけどね、
情けないというか、アフォというか、なにを甘えとるんじゃというか、自由をはき
違えてます。アムロの腕のタトゥーのこれみよがしなのも気になるのだけれど、あ
んたら、影響力大きいんやから、ほんま、頼むわしっかりしてって感じなんよね。

あと元ダンのタカソーくん、「自称」プロサーファーらしいけど、まじめにスポーツ
としてのサーフィンやってる人たちからしたら、ほんと、エライ迷惑やろね。
世間がサーファーをそういう目で見るようになるわけやからね。



あと、ぼくの得意分野のバイクの話だと、自分の好みに改造するのは別にいいのだ
けれど、排気音は他人の迷惑になるからね。ほんと気を付けてほしいわ。

昔は改造マフラーと言えば10代の少年が4気筒エンジンの排気管を集合させて
消音器をはずしてクォーーーンっていう甲高い音が定番だったけど、今はライダー
の高齢化と共にバイクの方も高額のハーレーとかに人気が移ってますからね。

で、大排気量の空冷Vツインはノーマルでもけっこう迫力の排気音なのだけれど、
金にまかせてこれをいじっちゃうものだからぼくらみたいに道路沿いに住む人間
はたまりませんよ。

ドドド・・やブロロ・・・は多少大音量でもなんとか我慢できないことはない
(一応ライダー側の気持ちも少しは理解する)けど、バチバチバチ・・・・と
いうあの破裂音が混ざる改造マフラーは許せん。乗ってる本人からは衝撃波が
反対側に逃げていくから耐えられるのかもしれんが、もろに受けるこっちは全く
たまったもんじゃないですぞ。
もっと酷いのは大型トラックやダンプにこの破裂音型のマフラーつけてるヤツ
なんですけどね。

そういう自由は許されんのじゃわい。

ハーレーついでに思い出したのは、あの空中から降りてきた2本のパイプにしが
み付き、大股開いて足を前方かつ上方に投げ出して「はりつけ」の姿勢でバイク
に跨るあのカッコ。
エイプハンガー(猿吊るし・・・?)って言うんですって。最近知りました。

どう考えてもあれだけは理解できん。意味がわからん。
しかも絶対危ないよ、あれ。咄嗟の回避の義務や責任を放棄してるとしか思えん。
第一しんどいやろ、そのカッコ・・・。
自由のはき違え・・・というよりセンスを疑う感じですか。



・・・とまあ、「自由」なのが好きなんですよ、迷惑はかけへんし、責任も自分
でとるから・・・というハナシなんですが・・・
前にもおんなじようなこと書いたのは覚えてますよ、はい、分かってますって。


歳いってくるとね、おんなじハナシを何度もするんですよ、
優しく見守ってあげましょうね。



ひとりごと その86

「いい旅」の評価軸

ひとりごと その85

旅の満足感は、その距離や時間によって左右されるものではない
という趣旨のことは、いろんな人がいろんなところで書いていま
すが、先日バイク雑誌でライダー兼ライターの女性が書いていた
エッセーが目にとまりました。


その女性は苦労してバイクの免許をとって初めて一人きりで遠出
をして目的地の海を前にふいに涙が止まらなくなったそうです。
あんなに頼りなかった自分でも目標に向かって努力したら、
なんとかこんなことができるようになるんだ・・・ということに
心が熱くなったんですね。

その後、日本はもとより海外までいろんな場所へバイクで出かける
ようになるのですが、30歳代半ばに両親の住む実家を離れ、クルマ
で30分ほどの場所での一人暮らしを決意します。

家財道具一切を先に移動させ、最後に残った大事なバイクに乗り
いよいよ実家を離れるときがきて、玄関先で見送る両親にはほんの
近所だし照れくさくて「じゃあね」くらいのあいさつだけで、走り出すん
ですが、その後、涙が止まらなくなって困ったそうです。

そこまで無事に自分を育ててくれた両親からの旅立ち。
焦がれるほどに心配をしただろうに、自由にバイクに乗ることを
許してくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいになるんですね。


で、まさにこの何分かが今までで一番印象に残った「旅」であった
・・・と振り返るんですね。



残念ながらぼくはこんなドラマチックなシーンを経験したことは
ありませんが、「移動」するだけで「心」が、というか「魂」が
満足できるタチなので、ほんとにお得な性格だとは思います。

四六時中、店に閉じこもって朝から晩まで愛想笑いしてるとね、
素の自分のままで(真顔のままで)長い時間を過ごすということ
だけで、開放感があるんですよね。

真夜中のサービスエリアで用を足すとかね、自販機で普段は絶対
飲まない缶コーヒーを買うとかね(なぜかカラダが要求するんよね)、
関西弁じゃないお国訛りの会話を聞くともなしに、聞いたりね、
道の駅で土産物を選んだりね、ほんと、そうゆうくだらない事
がぼくにとってのワクワクなんですよ。

道が適度にクネクネしてるとか、カーブを曲がったら青空と海の
コラボレーションが見事だったとか、トンネルを抜けたら、雪を
戴いた連峰の大パノラマだったとか、そういったことももちろん
ワクワクなのだけれど、そうやって自分のためだけに使える時間
を過ごす、その行為、その時間の経過そのものを楽しんでいるわ
けですね。

その時間の中で自分の魂がどう動かされるのか、どう癒される
のか、どう興奮するのか、どう安らぐのか、それがその「旅」
の評価になるんでしょうね、自分なりの。


いつも愛想の良い一地方都市のあの作業服屋のあのおっちゃんが、
ただのバイク好きのひとりのおっさんになって道の上でいくらかの
時間を過ごす。そんな小さなワクワクのために一生懸命(?)しょう
ことなしに今日も仕事やってます。




・・・ということで、今年も伊豆方面へバイクでの長距離移動
を企んでおるわけですが、あかん、どーも天気が安定せんぞ。
あと二日しかないのにまだホテルも予約してないし、なんちゅう
ても「さあ、行くぞ!」っていう気にならんわい。


とほほ・・・なのである。

遠い道のり

ひとりごと その84

新聞の「お悩み相談」みたいなコーナーで容姿に自信のない女性が見合い
に臨む心構えみたいなのを相談してましてね、それに対する回答者の答え
がちょっと心に響きました。

まぁ色々普通のアドバイスのあとに、要は心構えとしては相手が自分の事を
「気に入ってくれても良し、気に入らなくても良し」という気持ちを持ってれば
ええんよ、というハナシなんですけどね。

ふむふむ、この考え方は生活の様々なシーンにも共通する、なかなか良い
心の持ちようやなと思ったわけです。

こういう精神状態が自信とか余裕のある態度を作ってくれそうに思うわけです。
逆に自信や余裕がないとなかなかこういう気持ちにはなれないものなんです
けどね。



ワタクシ、もともと友人、知人を訪問するということが億劫なタイプの人間なので
すが、お互い子供たちも手を離れ、仕事も忙しくなって来るとますます出て行か
なくなりました。

こっちはいつでも必ず店におるわけなので、みんな安心して訪ねて来てくれる
んですね。ありがたいことです。

でも、条件としては、いつも相手はオフの状態で、こっちは仕事中でオンの状態
になるわけで、精神状態がのんびり、くつろいだ一定の状態というのからは遠い
んですよね。
急にバタバタ忙しくなったらほったらかしにしないとあきませんしね。
心苦しいし、こっちも疲れるわけですね。

で、最近は「訪ねて来てくれても良し、足が遠のいても良し」の気持ちでいよう、
と考えていたところだったので、心に響いたわけですね。


ま、恋愛中には彼女がメールの返事をくれても良し、くれなくても良し、俺は俺
・・・とは絶対思えないし、ビジネスを立ち上げてすぐの時期に商品が売れても
良し、売れなくても良し、続けることに意味がある・・・なんて言ってられないです
からね。
こう思える状況というのはかなり限定的なのかもしれません。


自分でこういう仕事(自営業)が向いてないなぁと思うのは、そこそこ人様に迷惑
がかからん程度に食えていける状況だから言えるんでしょうが、「仕事が来ても
良し、暇もまた良し」と思ってしまうところなんですよね。

同業の店長さんたちはみんなもっと商売のこと一生懸命考えとるもんね。
売ろう、売ろうとしてる。
仕事が入るのを心から喜んでる。

商売の基本のところに頑固なポリシーはあるものの、拡大とか戦略とかの部分に
あんまり執着がないのが弱みなんですよ。(なんとかキャンペーンとかなんとか
セール!とかいう継続性のない小手先の戦略が特に嫌い)

心の真ん中あたりに「あんまり忙しなったらしんどいやん・・・」いう部分があるんで
すよねぇ。暇でぼぉ〜っと考え事したりする時間が好きだったりしますしね。
根が怠け者というか、仕事好きくない人間なもんで・・・。
将来発展の見込みはほぼゼロですな。

この3月に異常な売上げの落ち込みを経験し、ケツに火が付いたはずなのに、
まだそれが継続中のはずなのに、慣れというのは恐ろしいもんで、もうこんな
ノンキなこと言っちゃってる僕・・・・大物じゃん!?

ま、アホとも言うみたいやけど・・・。


お盆休みには、また例によって長距離のバイクでのツーリングを計画中なので
ありますが、この考え方をあてはめるならば・・・

「晴れても良し、雨もまた良し」


・・・・・あかん、あかん、雨は絶対にイヤや。

そんな仙人みたいな心境にそう簡単になれるかいっ!