ひとりごと その75

未曾有の、とか100年に一度の、とかいろいろなコトバで表現されてますね、
今回のこの大不況。

今までだって、景気の波はあったし、うちのような超零細な店でも、関係ない
かな、と思っていても知らぬ間にその波の中のいるものなんやなと感じては
いました。

でも、今回のヤツはホンモノですわ。
いつもなら我々のようなところに影響が出てくるのはみんながヤイヤイ言い
出してから、かなり間があるんですよね。
この不況は足が速い。しかも影響力がバカでかい。
もちろん、こんなすごいヤツに出会ったことはなかったので、はじめのうちは
ナメてました。ダイフキョーさんごめんなさい。ナメてたんです。

で、我々の業界では寄れば、どんだけ売上が落ち込んでるかの自慢話大会
になるんですね。病院では症状が重いほうがエライあれと同じですわ。

でもねぇ、もうその手のハナシも飽きてきましたよ。
こんな状況があと半年続けば冗談じゃなく廃業、倒産、夜逃げですからね。
みんな、まだ心のどこかに「なんとかなるやろ・・・」を隠し持っているんでしょ。
かくいう自分だって、まだちょっとそんなノンキな部分がありますからね。

んで、論点はダメダメ自慢から「で、どーするん?」に移り変わらんとあかん
と思うのでありますよ。


こんな時にジタバタしても無駄・・・という意見もごもっとも。
でもジタバタしないと、じり貧なのも事実ですからね。
我々みたいな零細な自営業者のできるジタバタなんて、限られてるんですよね。

アルバイトに出る。
廃業して、夫婦ふたり外で働く。
副業に手を出す。
営業時間を延ばす。
節約する。
いじける。
すねる。
ひっくり返って手足バタバタして泣く。
あきらめる。

などなど、他にも色々あるけど、現実味がなかったり、即効性がなかったり
持続性がなかったり、資金が必要だったり・・・。
小遣いなんか元からないし、切れる人員なんて、ハナからいないし、
これ以上営業時間延ばすとカラダもたんし。



うちのお客さんで、技術も実績もしっかりした鉄工関係の社長さんがいるの
ですが、この間、ふとした雑談から、その人が地元名産に育つようなせんべい
の生産を本気で考えていることが分かり、大いに勇気づけられました。
試食させてもらったけど、味もばっちり、商品としての顔つきもオシャレ。
あとはどう売るか・・・という段階ですね。(ま、そこが一番問題ですが)
そういった、全く異業種への事業展開を考えられる頭の柔らかさにまず、脱帽
でしたね。
「ほんまに、あかんようになってからでは遅いやろ、せやからまだほんの
ちょっとでも余力のある間にやってまお思てな」という決断力にも脱帽。

「応援しますから頑張ってください」とエールを送りました・・・というか是非うち
の店で売らせてくださいって言っちゃいましたよ。前向きさ加減に感動してね。
せんべいでもまんじゅうでもケーキでも何でも売れるもんは売りますよ、こうなったら。


・・・というわけで、うちの方針としましては、当分売れる予感のしないネット
ショップの開業、不良在庫品の見切り処分による現金化・・・の二本柱作戦
を立てましたよ。悪あがき悪あがき・・・。

ほんとにね、ネットショップってね、立ち上げめんどくさいですよ。
それにね、普通にやってたら絶対売れっこないですよ、こんなもん。
維持費もけっこうかかるしね。
他人がやるって言ったらやめといた方がええんちゃう?って言いますよ。
よっぽど魅力のある何か・・・がないと商売としては難しいですね。

何年か先の将来にボツボツ商売になる・・・・というのを目標に今は何をどう
売ったらええんやろ?と考えておるところですわ。
とにかく始めてみないことには何にも変わりませんからね。

そこでウジウジ悩んでる社長!行動でっせ、行動。

・・・と自分にハッパをかけてます。

で、どーするん?

めったに自慢などしないワタクシでありますが、(いやいや自慢するネタが
ないやろ)今回は自慢させてください。
話題に新鮮味がまったくないのでありますが、「韓流ブーム」。

ぼくらの世代ぐらいだと、若いときからいつも目は欧米の方を向いていて、
アジア、特に韓国なんかはほんと、なじみがなかったですよね。
お互いに対する感情もあんまり良くなかったのも事実でしょう。

ぼく自身は元々キムチをはじめとする韓国食材の大ファンであったり、在日2世
の方に若い頃大変世話になったりで、お互いにもっと仲良くやったらええのになぁ
といつも思ってたんですよね。


で、ワタクシ以前から韓国が日本の一般の人に良く理解されるのには「韓国って
かっこええやん!」って思われることが一番の近道や・・・と言うてたんですよ。
・・・・あ、ここが自慢ね・・・

BoAちゃんや東方神起とかその他人気の韓国のアーティストたちはやっぱり
「かっこええ」し、今やだれでも知ってるヨン様をはじめとする俳優、女優さんたちは
年代がかなり上の人たちの意識までも変えちゃいましたもんね。
あと2002年のW杯日韓共同開催もほんとにいいきっかけになりました。



そこで提案したいのが「農業かっこええんちゃうん?」ブーム。

この不景気で超就職難状態が続いてることですしね。
慢性的な人手不足の農業に何とか若い人の目を向けさせて、そこそこの生活が
維持できる状況を作りたいもんですね。

でも地味できつくて、すぐ飽きられそうなんですよね。
イメージ的にも洗練された感じを持ってもらいにくい。
一部の若者にはスローライフ、いいんじゃない?的な考えも浸透してるみたい
ですけどね。

もともとオシャレなイメージで売ってる会社、例えば化粧品メーカーや服飾
メーカーが一部門として、農業をやる会社を立ち上げるとか、一番手っ取り早い
のはキムタクに主演してもらって、起農家(そんな言葉あるん?)をかっこよく
TVドラマで流行らせることなんかがイメージアップにつながると思うんですけどね。

ミーちゃん、ハーちゃんがワシもワシも農業を志すようになれば、一時的に質は
落ちても、中にはエライ奴も混じってるはずで、なんとかなるような気がするなぁ。

簡単には農業に参加できない現状のシステムから見直さんとあかんのやろけどね。


ま、こんなとこに書いてても何の役にも立たんのは百も承知で・・・
提案ついでにもうひとつ。

ばらまき型の公共工事が非難の対象になりますね。
でも、公共工事には富の再分配というりっぱな側面もあるわけで、なんでも
かんでも悪いというわけじゃないですね。
無駄な箱モノや、ダム、河川の3面張り、その他環境破壊につながるような、
あんまり公共性のない工事が非難されるべきなんでしょう。

そこで、環境修復型の公共工事ってのをもっと取り入れたらいいんじゃないか
と思うわけですよ。

人海戦術での海岸清掃とか、コンクリートで固めた小川の土手に石などを組んで、
水生生物が住める環境を取り戻すとか、間伐に手間かけたり下草を刈ったり・・・
とにかく人手のかかることをコツコツやる方向で雇用を創り出し、しかも環境保全
の方向でやるならあんまりどこからも文句出ないように思うんですけどねぇ。
そういう公共工事もっとバンバン出ませんかね。

そしたら軍手もバンバン売れるっちゅうハナシ・・・・
・・・ってそこかいっ!

すみません。

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やりかねん・・・

ひとりごと その78

新車をおろす。

新しい靴をおろす。

ノートをおろす。

うちは服や靴や靴下など身に付けるものを扱っているので、自分で使うものも
けっこうあります。
店の商品をおろして使うわけですね。
ポロシャツをおろしたり、帽子をおろしたり、ベルトをおろしたり・・・

先日、パートで働いてくれてるノリちゃんが夏になったし・・・ということで仕事の
あとに売り場で息子の靴下を選んでたんでね、ぼくもふと思いつきましてね。

自分の中では暑くなるし綿の薄い生地のボクサーパンツを自分用におろさんと
あかんなと考えてからなので、何もおかしい所はないわけですよ。

唐突に発言したんですね、
「あ、ほんまや、夏やなぁ、ワシもパンツおろそぉーっと!」・・・と。


ノリちゃんとうちのかみさん「・・・・・・・・・・・・・・・・!?」



あのな、ワシなんぼ変態やゆうてもな、あんたらの前で
「ねーちゃん、どやっ?!おっちゃんのんはどやっ?!」言うと思うか?


スカートをおろす、
ズボンをおろす、
パンツをおろす
・・・は用法用量に注意してご使用ください・・・。

ひとりごと その77

行列には並ばん!

プリウスが売れてるようですね。
エコカー・・・・ですか。

SUV(バカでかい4駆)が流行れば猫も杓子もSUV、ミニバン(背高ワンボックス)
が流行ればミーちゃんハーちゃんみなミニバン。
必要だから買う、好きだから買う・・・ならいいんですよ。でもね・・・

今回のは、プリウスに乗る人はエコロジーにもエコノミーにも敏感なちょいオシャレ
な人っぽいから自分もその仲間入りがしたい・・・あとはカタログ燃費の数字に踊ら
されてっていう動機もあって買うのでしょうかね。


けどね・・・かっこええかぁ?あのスタイル・・・
(ま、そこは個人の好みの問題なのでなんとも言えませんが・・・)

実用燃費は24〜25km/Lあたりらしい・・・(旧型で20km/Lくらいらしい)
ということは軽やリッターカーあたりとええ勝負ってとこやんね。
結局、「このクラスにしたら」めちゃめちゃ燃費がいいっちゅうことやね。
で、値段は軽や小型車のほうがはるかに安い。

でも燃費ばっかり気にしてクルマに乗ってて楽しいかぁ?
アクセルそろ〜っと踏んで燃費気にして走るより、アクセル床まで踏んづけて
ビュンビュン走っても燃費がいいのが楽しいに決まってますよね。
いや、待て。楽しさを求めるヤツの方が今はマイノリティーなんか。


ま、プリウスはハイブリッドを世間に広く知らしめた功績はすばらしいですね。
あんな複雑なシステムを庶民の手が届く範囲の値段で作ったのもトヨタならでは
ですよ。(そのために泣いてる下請け業者の悲鳴が聞こえますが・・・実際ひどい
らしい・・・)プリウスが売れることで、そこから派生してオシャレな小型車や手が
届かなくてもワクワクさせてくれるスポーティーなハイブリッド車が作りやすくなるん
でしょう。
ぼくたちクルマ変態はそっちの効果に期待したいですね。

性格が行列のできる店をあえて避けるようなサカライくんなもので、
売れてると聞くと「半年待ちぃ?そこまでするほど欲しいかぁ?」とイチャモンを
つけたくなるんですわ。
こんなこと言ってていざ自分が買っちゃったりすると、「プリウス最高!。」「現在の
テクノロジーの最先端やん!」とか云って大絶賛するような軽いヤツなんですけどね。


13年以上乗った古いクルマからこういうエコカー?に乗り換えると25万円も補助
金が出るらしいし、取得税や重量税が免除って・・・そんなんおかしくないですか?
そんなんに25万円も出すんやったら他に使わんとあかんことが山ほどあるん
ちゃう?・・・っちゅうハナシでしょ。

取りあえず新車を買える・・って人はそこまで経済的に追い込まれてる訳じゃ
ないという前提があるからね。ほんまに環境に関心のある人間は税金、倍出して
もエコカーに乗らんとあかんのとちゃいます?
古いクルマを大事に乗ることに肩身の狭い思いをさせることになりませんかね。
まだまだ乗れるクルマを捨てるのがエコか?と以前、ディーゼル車の規制のときも
思いましたけどね。


で、最近クルマがますます冷蔵庫化してきましたよね。
省エネで、ドアが何枚で、モノがいっぱい入って、使いやすけりゃ何でもええやん
・・・いう感じ。
おもしろさ、ときめき、ワクワク感を追及したクルマはますます売れなくなって、
もはや絶滅の危機を迎えたようですよ。

二極化すればいいのはわかってますよ。
でも、たいていの人は1台しか要らないし買えないわけですからね。
クルマ好きな人にとって1台を選ぶのは大変ですよ。
自分の趣味で2台目を買ったぼくだって実用に使うクルマというものは必要です
からね。
そういう実用車にまでときめきや色気を要求してしまうのがヘンタイたる
ゆえんなんですけどね。


ところで、
トヨタのハイブリッドはエンジンとモーターを独立させて完璧にコンピューターで
制御して、少しなら(新型プリウスなら2kmまで)電気自動車としても使えるもの。

対するホンダのインサイトは要は電動アシスト自転車と同じ理屈ですね。
あくまでエンジン主体でそれをモーターでアシストする仕組み。
構造がシンプルなので、汎用性があり、コストもかからんわけですな。

まあ、20年から30年先をみれば主流は電気自動車になっていくんでしょうが
10年先までぐらいだとまだまだハイブリッドが主役でしょう。
そこで、クルマ変態のぼくとしては、1000ccくらいのエンジンを強力なモーター
でターボ車みたいにアシストさせて、走りたい時はキビキビ走る。燃費を稼ぎたい
時は超省燃費運転ができる。車重は1トンまでの小さくて、オシャレなクルマが
あったら欲しくなるなぁ。
何年先かわかりませんが次買うのはおそらくハイブリッドでしょうからね、わくわく
するようなクルマ選びができるのを楽しみにしてますよ。

儲かりもせんのに一生懸命スポーツカーを作り続けるマツダさんか、ちっちゃい
スポーツカーのおもしろさをわかってらっしゃる(わかってらっしゃった・・・か)ホン
ダさんあたりに期待してます。

超前向きな提案

ひとりごと その76