四国カルスト’09夏

1200〜1300mくらいの標高だと思います。涼しいというか肌寒い感じ

いやね、地震のニュース聞いてもまだ伊豆行くつもりだったんですよ。ルートもさんざん研究して
食うモンまで決めて、帰りは浜名湖周辺を散策して、うな重食って・・・ってね。
でもどう考えてもここは勇気ある撤退やろ・・・とオトナの決断をしましたのでありますよ。

でも半ば無理やり、強引に力づくに決めた四国カルスト&石鎚スカイライン方面ではありました
が、ふたを開けて見ればなんのなんの、これが大正解ではあーーりませんか。

松山から久万高原を抜けていく33号線はなかなか快適なツーリングロードでありまして、1車線
から1.5車線の酷道を覚悟していたぼくはいきなり良い方へ裏切られましたよ。

で、午前8時ごろ四国カルストエリアに入ったのですが、ここは四国? そんなわけないやろ、
信州やろ信州・・・・いや北海道?チロル?という雄大かつ豪快な景色の連続になんかすっごい
得した気分でしたよ。

夢中で写真を撮りまくって2時間近く滞在してました。


その後、北上して西日本最高峰の石鎚山を巡る石鎚スカイラインで走りを楽しみ、瓶ケ森林道
(完全舗装)を抜け、酷道194号線で伊予西条へ抜けて高速に乗るのですが、瓶ケ森からの
道のりの長いこと長いこと。

延々と続く1車線から1.5車線の道の途中で結構な量の雨に降られ、景色も見えずで意気消沈
してる所へですよ。
気分がいいのでシールドを上げて保護メガネだけで走ってたのですが、なんとヘルメットと右こめ
かみのわずかな隙間をついてけっこうでかい蜂がカミカゼアタックをしかけてきやがりました。
「カツーンッ!」と大きな音がしたと思ったら激痛ですわ。
慌ててバイクを停めて、大急ぎでヘルメットを脱いだら既に力尽きた蜂がポロリ・・・。
ヤツはお国のために、みごとに任務を遂行し、きれいに散ったのであります。

でも、その後はひょっとしてこんな山の中で急に意識が遠のいたらどうしようとかめちゃくちゃ
腫れたらどうしよう、男前が台無しや・・・・とかばっかり考えて走ってました。

まさに「泣きっ面に蜂」・・・経験させていただきました。

途中の寒風山トンネルは真っ暗で何も見えない上にトンネルの中だけえらい霧でね、穴ぼこが
あったら絶対はまるし死体が転がってても絶対その上轢いて通るよな・・・とか思いながら運だ
けで300mほどを乗り切りました。ライトなんぞ何の役にもたたん。


・・・ということであとはまた淡々と高速を帰るだけ。昼間の瀬戸大橋はやっぱり絶景ですな。

6時半には自宅に帰り着き、18時間半860Kmの強行ツーリングが無事終了いたしました。
その日はどうもなかったカラダ・・・翌日悲鳴を上げてました。
楽しかったなぁー・・・また行くぞ!

農道や、林道じゃないですよ。これが酷道として有名な四国の3桁国道の中でも
一番よく知られる国道439号線、通称ヨサク国道。
今回はそんなに距離を走らなかったしバイクだったので、まあ楽勝でしたけどね。

石鎚スカイライン走行中コーナーを曲がったら突然現れたヘリコプター。
この駐機場から500mほど下の方まで何度も往復してでっかい土嚢袋
のような物を運んでいました。仕事中なので無駄な動きが全くなく、飛び
去ってはまたすぐに舞い戻ってくるので飽きずにずっと見てました。

信州か、行ったことないけど北海道かと見まがうような風景が広がります。

一帯は牛の放牧場になってます。

サービスエリアの照明と月のコラボレーション

今年もほんとは伊豆方面を予定してまして台風の動きにやきもきしつつ前日までを過ごし、
ようやく、よっしゃ、OKなんとかなりそう、ホテル予約しよ!って思ったその朝、テレビをつけ
たら、なな、なんとあの地震。
東名通行止めではさすがに無理!

どん底まで落ち込んだ気持ちを1日がかりでなんとか立て直し、行先を決め、モチベーション
を無理やり高め、以前からちょっと気にはなっていた四国カルスト、(愛媛と高知の県境あたり)
を目指して行って参りました!

その後、国道、酷道を乗り継いでもう一度北へ戻り、面河峡(おもごけい)
経由で石鎚スカイラインを走ります。

銀色に輝く草原。あ〜来てよかった。

カルストへ向かう県道。
朝日のカーテンがうれしい。

急遽日帰り旅行となったものの、出発はやはり夜中。
丁度12時に家を出て、山陽道、瀬戸大橋、高松道
松山道と乗り継ぎ5時間かけて松山到着。
夜の高速ひた走りは250CCのトレール車にとって
決して楽しいものではありませんが、これをしないと
旅が始まらんのでひたすらガマンガマン。